非一様な系に対するテンソルネットワーク繰り込み

テンソルネットワークは、厳密対角化といった指数的にコストがかかる計算手法に比べ、ベキ的な計算量ですむ計算手法として、近年注目されている手法である。これまでテンソルネットワークは主に一様な系に対して用いられてきたが、本研究では、テンソルネットワークの手法の一つであるHOTRGを非一様系に拡張し、ボンド希釈系を含む2次元イジングモデルに適用した。その結果、ボンドの希釈率が1/2に近づくにつれ、転移温度が0に推移していくことが確かめられた。また、HOTRGのアルゴリスムに改良を施し、繰り込みの際に用いるisometryを、すでに計算したものを使い回すことで、計算コストを減らし、かつ通常のHOTRGとほとんど変わらない精度で計算できることを示した。